こんにちは。
福岡県苅田町で、ベビーマッサージ教室と
親子の学びの時間をお届けしている緒方綾花です。
お教室に通ってくださるママのストーリーズで
「世界早産児デー」という言葉を初めて知りました。
その瞬間、胸の奥が少しざわっとして——
今日は、少しだけ私自身のことをお話ししたいと思います。
我が家の次男は、もうすぐ10歳になります。
「もう10年経つんだ」と思うと、本当にあっという間です。
長男の妊娠は、不妊治療を2年ほど続けたあと。
「もう子どもは諦めようかな」と思っていた頃、
ふと、やってきてくれた命でした。
妊娠中は立ち仕事をしていて、
毎日つわりと戦いながら過ごしていました。
そして迎えた出産。
予定日は4月だったのに、3月に生まれた長男。
1ヶ月ほど早い、早産でした。
生まれてすぐ、呼吸が不安定でNICUへ。
小さな身体にたくさんの管がつながれていて、
その姿を見た瞬間、涙が止まりませんでした。
「私のせいだ」
そう思って、何度も自分を責めました。
もっと仕事をセーブすればよかった。
もっと早く実家に帰ればよかった。
どうしてあんなに頑張りすぎてしまったんだろう。
初めて抱っこしたとき、
小さくて、壊れてしまいそうで、怖かった。
それでも「ごめんね、ごめんね」と
何度も言いながら抱きしめたあの瞬間は、
今でも鮮明に覚えています。
ミルクをあげるときも、
授乳の練習をしているときも、
心の中ではずっと謝っていました。
私の育児のスタートは、そんなふうに始まりました。
そして今振り返ると、
私が「ベビーマッサージの先生になろう」と思ったのは、
この経験があったからだと思います。
NICUやGCUにいた頃、
「触れること」がとても怖かった私。
でも、退院して家で少しずつ触れ合うようになってから、
不思議と“愛おしさ”が増していくのを感じました。
そのときはまだ意識していなかったけれど、
きっと私は“触れることの力”を
初めて知ったのだと思います。
長男が2歳を過ぎた頃、私はベビーマッサージを学び始めました。
学びの中で、改めて感じたのは——
「触れることで、子どもをもっと愛おしいと感じられる」 ということ。
「愛しているのに、うまく伝えられない」
「余裕がなくて、ついイライラしてしまう」
そんなときこそ、“触れる”ことで
親子の心がもう一度つながっていく。
その温かさを、私は自分の手で感じてきました。
ママたちは時々、
「もっとこうしてあげればよかった」と
自分を責めてしまうことがあります。
でも私は伝えたいです。
「ママ、もう十分頑張ってるよ。」
「ママがいるから、子どもは今日も元気なんだよ。」
あの日、NICUのガラス越しに見つめていた小さな手。
今はその手が、私の手をしっかり握ってくれます。
あの頃の私に伝えてあげたい。
「大丈夫。ちゃんと笑える日がくるよ」って。
そして今、
あの頃の私と同じように
小さな命を守ろうと懸命なママたちに、
そっと寄り添いたいと思っています。
触れることは、愛を伝えること。
それは10年前の私が教えてくれた、いちばん大切なことです。
今日も、ママの手のぬくもりが
小さな背中をやさしく包みますように。
そのぬくもりが、
子どもだけでなく、ママ自身の心も
そっとあたためてくれますように。
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